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【イベント開催レポート】 株式会社ゆめみさんと共催でイベントを開催しました! ~集え若手!エンジニア・デザイナー交流LT会~

イベント開催レポート

はじめに

こんにちは。開発3部の那仁です。 先日、バイセル本社を会場として、株式会社ゆめみさんとコラボしたイベントを開催しました!🎉 イベントタイトルは「集え若手!エンジニア・デザイナー交流LT会」です。

集合写真

本記事では、私がバイセルの運営として関わったこのイベントの経緯、当日の様子、参加者の声、反響について紹介します。企業間の合同イベント開催の経験を共有できれば幸いです。

イベント情報

開催したイベントは、若手エンジニアやデザイナーを対象としたLTおよび交流イベントです。同世代の他社の若手との交流を深める機会は意外にも少ないため、この会を通じて繋がりを創出できればという目的で、ゆめみさんの運営メンバーと共に設計しました。

タイトル 集え若手! エンジニア・デザイナー交流LT会
開催日時 2024/01/26(金) 19:00 ~ 22:00
対象者 新卒1〜3年目のエンジニア・デザイナー
会場 株式会社BuySell Technologies イベントスペース
参加方法 オフラインのみ
参加人数 30人ほど
LTのテーマ 新卒として2023年に挑戦したこと・2024年から頑張りたいこと

タイムテーブルに関しては、10人x 5分のLT発表を実施しました。バイセルからは23卒のエンジニア3名(植地、難波、神保)が登壇しました。

スピーカー 発表タイトル
なかがわはじめ ゆめみの新卒チャレンジ取締役ってどんな感じ?
植地洋斗 現場に行ってわかること、わからないこと
Kazuhito Nakayama 求める商品とユーザーのマッチング精度を向上させるために何をしたか
まえがわたくと 仕事としてのデザインから学んだ3つのこと
れいれい 社外に同期を作ると幸福度がバク上がりした2023年
難波智貴 あらゆることに挑んだ 1年
うーたん 「石蒜模拟器」にコントリビュートしてみた
神保拓眞 うれしい!たのしい!新規開発!
とーくん ゆめみで過ごす新卒1年目って...。
飯原帆隆 Docusで知り合い向け学習サイト作ってみた

LTの様子

参加者がリラックスして参加できるように、各テーブルには最初から飲食物を用意しました。 交流を主な目的としていたため、発表の合間にはトークタイムを設け、各テーブルで和やかに会話できるようにしました。 さらに、途中で席替えを行うことで、より多くの人との交流のきっかけを作りました。当日の詳細な様子については、後ほど説明します。

開催のきっかけ

元々ゆめみさんの23卒の方と面識があり、その方が定期的に開いているフットサルに私も参加していました。その中で「一緒に勉強会を開催できたら良いね」という話が出てきました💡

プライベートで開くイベントであれば、何も考えることなく自由に開催できます。今回は会社にもメリットがありそうだと思ったので、会社同士の関係で開催することにしました。

企業間の合同勉強会の開催を考えるのであれば、両社共にメリットを享受できることが必要になります。

今回は、お互いwinwinな状況であったため、前向きに事を進めることができました。

  • ゆめみさんはオフライン勉強会をよく開催しており会場を探していた
  • バイセルは本社4Fのイベントスペースを勉強会会場として活用しブランディングに繋げていきたかった

といった両者の目的が合致したんですね!

そこでバイセルの会場を利用して勉強会を開いたらどうかということをCTO室に提案しすぐに「やってみよう!」という運びになりました。

また、Outputもエンジニアの成長にとって大事な要素だとよく言われますが、若手のうちはなかなか機会が得られない場合があります。今回、若手を対象にしてハードルを下げることで、社内の若手エンジニアに外部登壇の機会を提供できることもメリットの一つにありました。

準備

3ヶ月前

ゆめみさんとバイセル両社の運営メンバーが集まりキックオフミーティングをしました。合計5人のメンバーが集まり、イベントの開催目的をすり合わせました。またイベントのテーマを考え、開催日時、当日のタイムスケジュール、今後の会議体や議事録などを決めました。

キックオフ時の議事録の一部

各社から登壇者を3名出すことを決め、外部登壇者を4名募集し、計10名のLTにすることも決めました。バイセルの23卒のメンバーに声をかけたところ、すぐに3名が手を挙げてくれました🙌

登壇者募集の告知

他にはSlack Connectで両社ともにメッセージのやり取りができるチャンネルを開設しました。

最初にこれらの下準備をすることで、イベントの開催に向かうまで密に連携を取ることができます。認識の齟齬や準備不足が無いような体制を作ることを意識しました。

2ヶ月前

connpassでイベント募集ページを公開しました。ゆめみさんの担当者がYumemi.growで作成し、登壇者情報や必要事項を追記していきました。全部完璧に記入しなくとも参加者を募るために早く公開するようにしました。

会場のレイアウトや登壇方法を決め、当日注文する飲食や必要物資を確認しました。参加者全員がプロジェクターを見えるようにする、同じテーブル内で向かい合って話せるようにするといった点を意識しました。 画像は準備段階で構想した会場図です。当日の会場レイアウトは概ねこれの通りに配置できました。

会場図

飲食や会場の使用方法などは、バイセルでイベントを何度も実施したことがあるCTO室と連携しながら決めていきました。

また、当日取るアンケートも作成し、登壇者へのフィードバックと感想を収集するようにしました。次回以降に向けてのPDCAを回せるようにしっかり声を拾うことを意識しました。

1ヶ月前

当日の運営の役割分担(司会、受付、会社紹介、登壇サポート、カメラマン)を決めました。当日の流れの詳細をブラッシュアップし、スムーズな進行ができることを心がけました。

司会スライドに会社紹介の項目を入れました。草の根活動ではありますが、イベント主催時に会社紹介をすることで知名度を上げていくことができます。

イベントの告知や発信も運営メンバーが積極的にやっていこうということを決めました。後からアンケートで分かったことではありますが、参加者のうち4割が紹介経由で来てくれたので、大事な動きだったと思います。

また、登壇者のスライド作成の進捗管理も行い、この日までに作成お願いしますとのリマインドをしていました。当日やっぱり登壇できませんでした、、、だけは絶対に避けたいですよね!

1週間前

私はバイセル側の担当者として当日の飲食を予約注文しました。頼んだものは、ピザ、寿司、お酒になります。30人分の若手参加者がある程度満足できる適度な量と金額を計算して注文しました。参加者にはリラックスしてイベントに臨んで欲しかったので会の最初に乾杯をし、飲食しながら参加してもらうことにしました。そのため、つまみやすい食事にしたり、割り箸や紙皿を用意して手が汚れないように心がけました。

もちろん経費で落ちますが、一時的に建て替えて注文することになります。

当日

イベントは19時からスタートになりますが、運営は18時にバイセルのオフィスに集合し、会場設営をしていきました。改めて役割分担を確認し、各自持ち場について運営をしていきました。

参加者を案内するときは、遠慮して後ろの方に座ってしまわないように積極的に前の方から席に着いてもらうようにしました。

当日の様子

19時ごろから続々と参加者が集まり、最初に乾杯をしてスタートしました。

乾杯

LTの発表中は、みなさん真剣にお話を聞いていました。また、アンケートフォームを会の最初に提示し、各登壇者へのフィードバックを都度書いてもらいました。

LTの様子2

トークタイムでは各テーブル内で自己紹介をしてもらい、テーマに沿った内容に関して各々お話をしてもらいました。こちらから話題を振らずとも、各テーブルで勝手に話が盛り上がっていました。トークタイムは間に1回席替えを挟んで2回実施したので、各自10人くらいの人とお話しできたと思います。

LTやトークタイムが終了した後、22時までは自由に交流を楽しむ時間を設けました。参加者はそれぞれ、興味のある分野が近い人や親しくなりたい人と自由に話をしていました。一般的なイベントの交流会では、人見知りする人にとって自分から積極的に話しかけることが難しい場合があります。しかし、このイベントでは、初めからカジュアルな雰囲気を作り、トークタイムを含む様々な工夫をして参加者が話しやすい環境を整えました。このイベントを通じて、参加者が多くの人とSNSでの繋がりができたと思います。この交流から新たな機会が生まれることを期待しています。

振り返り

connpassのアンケートにて、どのような参加者が居たのかを集計したところ、以下のようなデータとなりました👀

参加者の職種

参加者の職種

エンジニアが多く、およそ半分がサーバーサイドエンジニアでした。本イベントはデザイナーの方も対象で何人か参加されていました。

イベントを知ったきっかけ

イベントを知ったきっかけ

半分以上の参加者がconnpassでイベントを探し、参加を決めてくれました。また、SNSや紹介を通じて参加した方も4割ほどいました。運営メンバーがそれぞれX(Twitter)に投稿したり、社内に呼びかけたりした甲斐があったなと思います。私自身もX(Twitter)やInstagramでイベントの投稿をした結果、3人のエンジニアが応募してくれました。特にその中の一人は私の投稿を見て、登壇まで申し込んでくれました!今後も引き続きリファラルでのイベント集客もしていきたいです。

参加者の声

会のアンケートを通して登壇者へのフィードバック、イベントそのものの満足度や感想、意見を集めました。長文で書いてくれた方も多く、嬉しい限りです😊

まずは登壇者に寄せられたフィードバックをいくつか紹介します。

バイセルの登壇者に対するフィードバック

新卒からソフトウェア開発だけでなく実際に現場行って課題感感じれるって熱すぎる!!すごくいいお話しでした!!

自分の苦手な分野に飛び込む姿勢に素直に尊敬。同じ23卒なのに既に独り立ちしていて、自分も頑張ろうと思えた

1年目からを開発をリードしているのは尊敬。自分はフロントエンドについての知識が乏しいので、テックブログを読んで勉強させてもらいます。自分が全体を見る立場になるとパワーで解決しがちになるのは自分もそうなので、そうならないように意識していきたい。

ゆめみさんの登壇者に対するフィードバック

自分の所属企業と全然違う組織形態で面白かった。エンジニアが組織のことを考えるのはとても重要そう。自分の所属する部署もこれから人が増えていくので、今後の組織について改めて考えてみたい。チャレンジ取締役という派手な名前はついているが、その中身は主体的に企画を立ち上げたりしていくことで、自分自身も社内でそのような動きはできるなと思った。組織としてそのような動きを推し進めていく役職を用意しているのは参考になる。

中国のOSSにコントリビュートするという内容が衝撃的だった。英語圏のOSSしか見たことがなかったので、いつか中国圏のOSSにも出会ってみたい。コントリビューターになりたいのは共感。

象徴社長という言葉のインパクトが大きかった。代表から「象徴的社長になりませんか?」なんてことあるんですね。組織の違いを感じて面白かったです。

外部登壇者に対するフィードバック

実務で検索改善に取り組んだことがなかったので、勉強になった。インデックスについてなんとなくしか理解できていないので、これを機にしっかり学んでみたい。

スライドがカッコいい。年表形式いいですね。サービスデザインという言葉を初めて聞いた。エンジニアが集まると技術的な検討に偏ってしまうが、サービスとして考えるとクライアントとの関係構築が重要だと改めて感じた。共通言語の作り方や過程の共有の仕方が参考になった。クライアントが社内で説明することを考えるのは自分も意識したい。

社外のエンジニアの繋がりがあることが幸福度を上げるのはとても共感。自分は友人たちと緩やかな集まりをしているので、ちゃんと取り組みを継続しているのには胆力を感じた。

いろいろやれる体力が素晴らしいと思った。自分はやりたいことがたくさんあるのに、身体がついてこないので、身体づくりから頑張りたい。

登壇者にとっては、参加者からこんなにたくさんのフィードバックを頂けるのは非常にありがたいですよね。運営としては、自身の発表が客観的にどう思われたのかを把握して成長に繋げて頂ければ幸いです。

イベント全体に対するアンケートは以下のような結果になりました。

満足度の調査です。

満足度

イベント全体を通した満足度は回答者全員が5段階中4以上を回答し、75%の方が満点を付けてくれました。次にイベントに参加した目的と得られたことについても調査しました。

目的

参加者のうち、ほとんどの方が同世代との繋がりを作ることを期待して参加されていました。

得られたこと

結果として、多くの方が「同世代と繋がれた!」「同世代が何をしているのか知れた」と回答してくれました。各自、参加目的を十分果たせたのではないかなと思います。

最後に、イベントの感想の声をいくつか紹介します。

他社の方と交流する機会がなかなかなかったので、とても面白かったです。ありがとうございました。

初めてこのような交流会に参加し、自分の想像外の人と出会えたことで、自分のモチベーションアップに繋がりました。 ありがとうございました!

めちゃめちゃ楽しかったです!! また、参加させていただけると嬉しいです!!

第2回もぜひやってください!!!

新しいことというよりは今日と同じ趣旨のイベントを継続して開催していただけると嬉しいです!!デザイナーさんがいるイベントって初めて行ったのでエンジニア、デザイナーと話せてめっちゃ楽しかったです!

もう少し交流できる時間があったらうれしかったです!

会の目的通り、他社の方と交流できて良かったという声をたくさん頂くことができました。また、楽しかった! という声がたくさんあったのは非常に嬉しく思いました。冒頭から交流しやすい仕掛けをどうやって作れるかを、運営で議論し準備してきたことが報われた思いでした。第2回以降も継続して開催してほしいという声も多く頂いているので、続編をお待ち頂ければと思います。

次回に向けて

初回の本イベントは無事成功に終わりました。イベントの翌週には、アンケートの結果や当日の様子を踏まえてより良くするために振り返りを実施しました。Keep、Problem、Tryを挙げて議論した結果、改善課題がいくつか見えてきました。

1つ目は、交流時間を増やしてほしいとの声がいくつか挙がっていたことです。確かにLTの時間が押していたので、次回以降は発表時間を計測するなどしてタイムマネジメントをしっかりしようという話になりました。相対的に交流時間の比重を高めても良さそうだなという意見も出ました。

2つ目は、細かい導線をもっとスムーズにしたいよねといった意見が出ました。発表者の入れ替え時のやり取りであったり、席替えを楽にできるように荷物置き場を決めたりしようといった内容を話し合いました。

3つ目は、23卒ばかりで21卒や22卒が参加しにくかったという声が出ていたので、次回以降は、参加者の年代の幅をもう少し広めにしたいといった話も出ました。

これらの振り返りを生かしながら、第2回以降の開催に向けて動いているところです。

反響

イベントの様子をバイセルの公式アカウントで投稿したところ、ありがたいことに多くの方に見ていただきました。

X

エンジニア社員も他のイベントで「ゆめみさんと一緒に勉強会されているんですね!」のように声を掛けられたとのことでした。バイセルとしてもこのような勉強会を開催することは一定のブランディング効果があると思うので、継続していきたいところです。

おわりに

今回、私自身初めてtech系イベントの主催・運営を行いましたが、ゆめみさんの方々とバイセルのCTO室の協力がなければ、このイベントを成功に導くことはできませんでした。

私としても学んだことも多く、このような機会に感謝したいです🙏

冒頭にも述べた通り、イベント開催の最初のきっかけは友人同士のフットサルでした。突拍子も無いアイデアのような会話の中から、勉強会開催の話が出ました。

ご縁を大切にしながらも「何か面白いことはできないかな?」と機会を伺っていたことが、本イベントの開催に繋がったのだと思います。

企画を会社に持ち込む際は「大ごとになりそうで面倒だな〜」という気持ちがブレーキをかけてしまうことがあります。合同勉強会開催は、エンジニアの普段の業務とは違った角度での企画提案なので尚更です。そのような場合は、会社としてwinwinになれる状況を冷静に考え、判断することが肝要です。そして、夢物語で終わらせるのではなく、ワクワクをモチベーションにして実際に行動に移してやってみようという意思を持ち続けることが何より大事だと思います。

そして今のバイセルでこのイベントを実現できたのは、オープンスペースをイベント会場として貸し出すといった環境があったからでもあります。オープンスペース含むバイセルの新オフィスは、私が新卒として入社した2023年に完成したばかりのものです。

現在私がバイセルでこのような機会に恵まれているのは、今までバイセルに関わってきた方々の積み重ねがあってこそです。このような機会に感謝しつつ、今度はこのイベントスペースから新たな交流やLTといった機会を創出していきたい所存です。

最後に、BuySell Technologiesではエンジニアを募集しています。興味がある方はぜひご応募ください!

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