こちらは バイセルテクノロジーズ Advent Calendar 2021 の 3日目の記事です。
前日の記事は 藤澤さんの 「GoでRubyみたいに単体テストを書きたくてやったこと」でした。
こんにちは。開発部の松榮です。
ブラックフライデーセールではルンバとブラーバのセット購入しました。
うまく掃除できない時がある古いルンバとブラーバはこれにて引退です。
これで安心して掃除を任せられそうです。
関係ない共有はここまでにして、採用面接や面談の中でプロダクトの話をするのでPdMを志望されている学生や中途エンジニアに向けてバイセルで運用しているプロダクトの一例を紹介したいと思います。
プロダクトの成り立ち
2020年11月バイセルが株式会社タイムレス(旧:株式会社ダイヤコーポレーション)を子会社化しました。
PMIのプロセスにおいて基幹システムの統合などと平行してオンラインによる自社のBtoBオークションを開発を行い、
2021年1月タイムレス社によるオンラインオークションが開始されました。
プロダクト紹介
タイムレスオークション
このオークションは古物の免許をもった事業者のみが参加できます。
現在の取り扱いとしては年間200,000点を扱う日本最大級のBtoBオークションです。
商材としてはブランドジュエリー、時計、ルース(宝石の石)、ブランドバッグを取り扱っています。
タイムレスはこのオークションの市場主(主催者)という立場です。
このオークションに対して売り主と買い主という立場の方々もいてオークションが成り立っています。
バイセルではタイムレスのオンラインオークションを開発・運用を行っています。
最近では多言語の対応やライブオークション、
新たな商材としてのブランドバッグの取り扱いなどが大きなアップデートです。
体制について
タイムレスのオークション事務局とバイセルの開発部が1つのチームとして運用を行っています。
役割としては事業側はタイムレス、プロダクト側はバイセルという形で分担しています。
ただ、最近では1つのチームとして意見を出し合って事業を推進するような体制に変わってきました。
この1年の取り組み
この1年を大きく3つのフェーズに分けて紹介します。
安定化フェーズ (1-3月)
2021年1月にシステムはローンチしましたが、機能は必要最低限で、要件定義においても細かなズレがありました。
ローンチ当初はオークションは開催できていましたが、 その裏側ではかなりの人の手による運用を行っていました。
お問い合わせを頂いても管理画面には十分な機能がなく、お問い合わせが全て開発チームにエスカレーションされる状況となっていました。
入札状況や落札情報を可視化し、現在の状況を把握するためのダッシュボードも必要になりました。
そのためRedashを利用してダッシュボードや状況を把握するクエリを揃えるアプローチをとりました。
運用改善フェーズ (4月-7月)
この頃になってくると運用としての機能改善やお客様の要望に対する改修を行えるようになってきており、チームとしての機能改修も多岐に渡ってきました。
効率良く検品をするための改修や、リファクタリングなどもこのタイミングで対応する事になりました。
この時はスプリントも1ヶ月サイクルでオークションの開催とスプリントを連動させたスタイルで開発をしていました。
この期間は地味ですが愚直に改善を積み重ね、チームとしてもコードの理解とドメイン知識の獲得をすることができました。
新規挑戦フェーズ (8月以降)
ここまでのフェーズでプロダクトやチームとしての下地は出来上がり、より高い挑戦をしていくフェーズに突入しました。
8月には新規商材の取り扱いを開始。 平行してLIVEオークションという新たな企画の立案、PoCを経て開発に取り組みました。
こうやって新規の取り組みを始めましたが、実は1月のプロダクトのローンチ前から『商材にバッグを追加したい 』、ローンチした翌日には『LIVEオークションをやりたい』という事を自分のメモに残していました。
こうやって思い描いたものが実現できるだけのチーム力が備わってきた事で新たな施策やUI/UX改善を進める事ができるようになりました。
最近ではデータを活用した営業サポートなど、より事業と密接な運用をはじめています。
開発環境について
Tech Blogなので開発の事にも少し触れておきます。
技術スタックとしては
- バックエンドはRuby on Rails
- フロントエンドはTypeScript, React
- DBはAmazon Aurora(PostgreSQL)
- CI/CDはGitHub Actions
- リアルタイムに反映させる部分にはWebSocket
開発スタイルは2週間スプリントで緩めのスクラム開発です。
施策や改善案についてはディレクターだけでなく、エンジニアも意見を出し合って改善や新たな施策に取り組んでいます。
まとめ
立ち上げからプロダクトの成長という体験を1年で味わう事が出来ました。そしてより大きな挑戦の準備の1年でもあったと思います。
2022年のタイムレスオークションも様々な計画しています。
こういったチャレンジ自体も自分たちで計画できる点が非常に良い環境だなと改めて感じています。引き続きチャレンジをし続けたいと思います。
最後に
オンラインオークションについてのプロダクト紹介はいかがでしたでしょうか。
このオンラインオークションはバイセルが取り組む多くの事業の中のほんの一部です。
バイセルにはただ作るだけではなく、課題を解決し事業の成長と共に大きなチャレンジができる環境があります。
そんなバイセルではプロダクトマネージャーを募集しています。
herp.careers
明日の バイセルテクノロジーズ Advent Calendar 2021 は CTO室所属の直人さんによる 「スクラムをはじめる時にやっていること」 です。