バイセル Tech Blog

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実務経験ゼロの新卒による、フルリモートでの内定者インターン体験記

はじめに

こんにちは。 テクノロジー戦略本部で内定者インターンをしている林田です。

昨年の10月から、バイセルの内定者インターンに参加しており、現在は買取管理システムのGYROというサービスの開発・運用をしています。 現在、内定者インターンを実施している企業は多数存在しますが、新卒の皆さんは以下のような疑問や不安を抱いたことはないでしょうか?

  • 内定者インターンってどんなことやるの?
  • 実務経験がなくてもできるものなの?
  • リモートワークでの仕事ってどんな感じ?

この記事では、実務経験のない自分がリモートで内定者インターンに参加し、どのようなことに取り組んできたのかを紹介します。

内定者インターンの流れ

内定者インターンでは、最初に1〜3ヶ月間(スケジュールはメンターの方と相談して決めます)のカリキュラムに取り組みます。カリキュラム期間中は、配属予定のチームの言語やフレームワークを用いてTODOアプリを開発します。 カリキュラム終了後は、実際のチームに配属され、業務に関するタスクに取り組みます。

また、バイセルでは、入社後は東京本社に出社する方針ですが、遠方の方もインターンに参加できるよう、インターン期間中はリモートワークでの参加が可能です。

以降では、主にカリキュラムで取り組んだ内容に焦点を当てて説明します。

カリキュラム

自分のカリキュラムでの技術スタックは以下の通りです。

  • フロントエンド
    • Node.js
    • Vue.js
  • バックエンド
    • Ruby on Rails
  • インフラ
    • Google Cloud Platform
      • Cloud Run
      • Cloud SQL

アーキテクチャ図

カリキュラム実施前の自分の開発経験

  • Next.jsを用いて大学の講義サイトを個人で開発(開発期間:半年間)
  • Vue.js、Ruby on Railsはハッカソンでやった程度
  • クラウドはAmazon Web Serviceを少し触った程度(コンテナ関連)

カリキュラムで使用される技術は、わずかに触れた経験しかなかったため不安を感じていましたが、しっかりと時間を確保して学ぶ良い機会だと前向きに捉えていました。

スケジュール

メンターの方と相談し、10月から11月の第1週までの約1ヶ月の期間でTODOアプリの完成と最終発表の実施をスケジュールとして設定しました。稼働時間としては、大学院の研究もあったため、稼働日数は週3、稼働時間は10時から19時までの8時間で稼働しました。

カリキュラム全体のスケジュール

1 日の流れ

カリキュラム期間中の1日のスケジュールの一例を紹介します。

1日のスケジュール

カリキュラムは個人での開発のため、基本的には開発の時間が長めに取られていました。

以降では、各スケジュールの詳細について説明していきます。

開発

開発中は、基本的には自分で調べながら進めていきました。 具体的には、QiitaZennのような技術ブログや、ChatGPTを活用していました。それらの情報源に記載されている方法で上手くいった場合は、Railsガイドなどのドキュメントを通じて、文法やコードの構造を理解するようにしていました。 自分で調べても解決できない場合は、メンターや先輩社員の方達に質問をして、解決していました。

Slack上では、自分専用の作業用チャンネルや内定者インターンの全体チャンネルがあり、基本的にはどちらかのチャンネルで質問をしていました。作業用チャンネルには、先輩社員も参加しており、自分の投稿に対してフィードバックやアドバイスをくれることもありました。

作業用チャンネルの利用方法については、次のようにしていました。 エラーが発生した際に、一度作業用チャンネルに現在発生しているエラー内容を簡潔に書きます。 自分で調べて解決できた場合は、どうやって解決したのかをメモとして追記し、解決できない場合は、直接メンターの方や先輩社員の方達に質問するというようにしていました。

質問する際には、質問の仕方を意識しました。 エラーの解決方法がわからない場合であれば、エラーの内容だけでなく、自分が調べたことや試したことも情報として加えていました。

個人的には、自由に質問や意見を共有できる環境があることは大変助かりました。 他にも、社内のSlackには様々なチャンネルがあり、そこで社員の方達が情報を発信しているため、社内Slackがキャッチアップの場の1つになっていました。

インターン開始前は、チャットだけでのコミュニケーションが上手くいくか不安でした。 しかし、社員の方々からの返答はとても迅速で(基本的には30分以内にフィードバックを受け取ることができました)、親切かつ丁寧に指導していただきました。 その結果、チャットだけでのやりとりでも、問題なくカリキュラムを進めることができました。

インターン生同士での定例会

同期とのコミュニケーションを促進するため、インターン生だけで1日30分の定例会を行っています。 ここでは、主に各自の進捗報告や困っているところなどを共有しています。

カリキュラムでは、個人作業が中心であるため、他のインターン生との関わりが少ない中、この定例会は交流の場として非常に価値がありました。 さらに、カリキュラムによって使用している技術が異なるため、他の技術についての理解も深めることができています。

また、実際に業務に取り組んでいるインターン生からは、現在の業務内容や他のチームでの活動についても聞くことができ、大変有益な情報交換の場となりました。

メンターの方との 1on1

1日30分、メンターの方と1on1を行なっていました。 ここでは、タスクの進捗報告や困っているところなどを共有しました。 また、メンターの方が内定者インターンを経験している方だったので、研究とインターンをどうやって両立したのかなど、カリキュラム以外の部分の相談などもさせていただきました。 メンターの方には、質問対応から、コードレビューまで、かなりサポートしていただいたので感謝しかありません。

配属予定チームの先輩社員との 1on1

10月中旬から約3週間の期間、チームのメンバー方達と一度1on1で話す機会がありました。この1on1の時間では、チームのプロダクトに関する情報や、配属後の業務内容について学ぶことができました。

あらかじめチームメンバーの方達とお話させていただく機会があったことで、カリキュラム終了後もスムーズにチームに入ることができたなと、今振り返ると思いました。 また、マネージャーの方達とも話す機会がありました。そこでは普段どのような仕事をされているのかなど聞くことができ、今後のキャリア形成を考える上でとても参考になりました。

成果物

メンターの方や他の先輩社員の方のサポートのおかげで、スケジュール通りにTODOアプリを完成させることができました。

完成したTODOアプリ

カリキュラムを振り返って

実務経験がなく、なおかつリモートワークであったため、最初はやっていけるか不安でした。 しかし、1on1や作業用チャンネルなど、困ったら質問できる環境があったので、問題なくカリキュラムを進めることができました。

また、カリキュラムを通してアウトプットの習慣がつきました。 インターン生は、アウトプットの習慣づけとして、日報を書くというルールになっており、1日で学んだことや取り組んだことを書いていました。 個人的にも自分が取り組んだことを記録に残すメリットを感じたため、普段から、参考にした記事の内容や、エラーの解決方法をNotionにメモとして書くようになりました。

カリキュラムを通して、開発フローや言語・フレームワークなどの開発全般の基礎の習得や、チームメンバーの方達と1on1等でチームの雰囲気や配属後の流れなどを事前に知ることができました。このように、カリキュラムで事前に準備ができたことで、スムーズにチームに加わることができました。

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、実務経験のない自分がリモートワークで内定者インターンに参加して取り組んできたことを紹介しました。

カリキュラム終了後は、GYROチームに所属し、業務を行なっています。 GYROは、買取全般の業務に関するシステムであるため、業務知識など配属後も学ばなければいけないことはたくさんあります。 それでも、メンターの方との1on1や、チーム専用の質問チャンネルにて教えてもらいながら、現在もチームのタスクに取り組むことができています。 バイセルは、新しいメンバーに対して、チームメンバーの方達が手厚くサポートしてくれるため、インターンに不安を感じている方でも安心して働ける環境が整っています。 バイセルでは、新卒エンジニアを随時募集しておりますので、興味のある方は以下の採用サイトをご覧ください。

recruit.buysell-technologies.com